胃カメラ・大腸カメラ

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

当院では例年3500〜4000例の胃カメラを施行し、病気の早期発見、早期治療に努めてまいりました。細径内視鏡 (直径5-6mm程度)を鼻または口から入れて検査をします。検査時間はおおよそ5分程度です。検査がつらい方、不安がある方は、麻酔をして苦痛の少ない検査もできます。
 
※診察日の午前中に絶食で来院されたら、基本的にはその日に検査が可能です。定期フォローなどで検査を予定されている場合には、事前に電話予約をお願いします。当日の待ち時間を少なくできます。
※麻酔(鎮静剤の注射)をしたあとはふらつくことがあるため、自動車を運転して帰宅はできません。移動手段について御検討ください。
 
内視鏡検査では白色光観察を基本とした精細な観察が可能です。さらに病変や炎症を発見しやすくするために赤みを帯びた色をより赤く、白っぽい色はより白くなるようにしたLCI画像や、短波長光の照射と画像処理によって表層の血管・構造の観察に適したBLI画像も併用して観察を行なっています。






 
【胃カメラをおすすめする症状など】
  • 胃がもたれる、みぞおちが痛い
  • 胸焼け、食事がつかえる感じがある
  • 喉の違和感がある
  • 食欲がない、体重が減った
  • 黒い便がでる
  • 健診で貧血を指摘された
  • 胃のバリウム検査で異常を指摘された

【胃カメラでわかる病気】
[食道] 逆流性食道炎、バレット食道、好酸球性食道炎、食道がん
[胃] 急性胃炎、胃ポリープ、萎縮性胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃粘膜下腫瘍、悪性リンパ腫、胃アニサキス症
[十二指腸] 十二指腸炎、十二指腸潰瘍、十二指腸がん
[咽頭/喉頭] 声帯ポリープ、咽頭がん、喉頭がん など

 

【ヘリコバクター・ピロリ菌】
胃がん、胃潰瘍の多くは、胃に感染しているピロリ菌が原因です。ただし、病院を受診していきなりピロリ菌の検査をすることは保険診療上できません。胃カメラを受けて、ピロリ菌の感染によって起こりうる胃炎などの変化があれば、ピロリ菌を調べることができます。
胃薬と抗生剤のセットを7日間内服するだけで8−9割の成功率でピロリ菌を除菌することができます。除菌をすれば、胃がん、胃潰瘍などのリスクを下げることができます。

 

【胃カメラの準備/費用】
●検査前日
検査前日の夜9時以降は絶食にしてください。水やお茶などの水分補給は問題ありません。

●検査当日
当日の朝は絶食です。朝8時までは水の摂取をしても構いません。お茶、ジュース、牛乳などはお控えください。
胃カメラでは、お腹が張ることなどがありますのでお腹周りのリラックスした服装をお勧めします。また、唾液などでよごれてしまうことがあるので、よごれたら困る服装はお控えください。

 
 
●費用の目安
項目13
胃カメラのみ1,500円4,500円
胃カメラ+病理検査4,000円12,000円
  • 診察料などの料金は含まれていません。
  • 病理検査は胃の組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。胃カメラで腫瘍が疑われる場合などに行うことがあります。
 

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査では、内視鏡スコープを肛門から挿入して大腸(結腸や直腸など)を観察し、ポリープやがん、炎症などの病気がないかどうかを検査します。病変の状態により組織の一部をとる検査(生検)や、そのままポリープを切除することもできます。
 
大腸全体をきちんと検査するためには専用の下剤の服用が必要になりますので、外来受診時に検査日を決めて予定してから行います。

 

苦痛の少ない、抵抗感の少ない検査を目指して】
 
麻酔(鎮静剤の注射)を使って、眠った状態で、苦痛を少なく検査を受けることが可能です。前回の検査で疼痛が強かった場合、腹部手術歴があり腸の癒着がある方など、ご希望があれば対応しています。
吸収されやすいガス(炭酸ガス)を用いることで検査時、検査後の腹部膨満感による苦痛の軽減にも努めています。また、検査は後ろ側に小さな切れ目の入った紙ズボンを履いて行い、恥ずかしさに配慮をしております。

 
【大腸ポリープ切除術】
大腸がんの多くは、小さなポリープ(腺腫)が数年かけて大きくなり、大腸がんに変化していくことがわかっています。大腸がんは日本人がなりやすいがんのひとつです。
 
ポリープの段階で切除することが、大腸がんの予防として重要です。大腸がんの芽を摘みとるイメージです。病変の大きさや形にあわせて、コールドポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)などの方法を用いて内視鏡的に切除します。多くのポリープはその場で切除して日帰り治療ができます。
 

 


 
 
 
【大腸カメラをおすすめする症状など】
  • 便潜血検査が陽性(大腸がん検診)
  • 血便、赤い便、赤黒い便
  • 便秘
  • 頻回の下痢がつづく
  • 腹部不快感、お腹がはる
 
【大腸カメラでわかる病気】
  • 大腸ポリープ、大腸がん
  • 大腸憩室症
  • 痔核
  • 潰瘍性大腸炎、クローン病
  • 虚血性腸炎、出血性腸炎、偽膜性腸炎、感染性腸炎
  • 悪性リンパ腫、大腸粘膜下腫瘍 など
 
【費用の目安】
項目13
大腸カメラのみ2,000円6,000円
大腸カメラ+ポリープ切除8,000円24,000円
  • 内視鏡検査前の診察料、血液検査、鎮静剤の料金は含まれていません。
  • 大腸ポリープ切除は「内視鏡手術」に該当します。民間の保険における請求の可否については保険会社にご確認ください。

 
 

 

 

 
 
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